『光は純香のこと、すげぇ大事にしてたんだ。

純香も光のことは大好きだった。


だから…、光が死んでからは純香が空っぽになったみたいで、初めのうちはそばにいてやるのは当たり前だと思ってた。


光が死んだことは、俺にとってもすげぇ、ショックだったし。


純香と、一緒に哀しんで、気持ち共用して。



けど、時間が経つにつれて俺の中で光のことは過去になっていった。


もちろん、光を忘れた訳じゃない。

ただ、光の死を…、俺の中で受け止められるようになった。


でも、純香は、未だに受け止められてない。

悲しみとか、孤独の中にどっぷり浸って、周りなんか見えてない。


暗闇の中で、必死であがいてる。