『簡単に言えば、俺は…
里衣の元彼で、優吾の友だちで、星野の友だちです。
里衣から、存在だけは聞いたことがあって…
こないだ、優吾と一緒にいた時に桂木さんのコト見かけて…』
『純香からも、色々聞いたって訳か』
『はい』
『ちょ、俺、全く話が見えねぇんだけど…。
先、帰ってよっか?』
『遥斗には、また今度話す。
今日は先帰ってて』
『分かった、じゃぁな』
遥斗がいなくなると、俺たちは二人だけになった。
『親父から、里衣が事故ったって聞いたんだけど…
もう元気になったのか?』
『はい。今は普通に学校も通ってます』
『そっか、よかった』
『あの、ちゃんと話したいんで…
ファミレスかなんか、行きませんか?』
『あぁ、分かった』
俺たちは、近くのファミレスに入った。