「優愛ごめんね～おそくなって～って拓斗？」

「おお瑞希」

「（私このパターンは邪魔だな…）えっとああああ!私、用事思い出した!走って帰るから!瑞希が追いつけないくらい速いスピードで走るから!ひとりで…!一人で!じゃあねッ!」

「ぅ…ん（笑）」


「優愛ちゃん、いい子だね。」

「うん。優愛はものすごくいい子だよ。」

「…ちょっとこわかったんだよね。優愛ちゃん。」

「…ああ。うたがってくるから？」

「瑞希はうたがってるの？」

「…信じてるよ。拓斗を。」

「ありがとう。本当にほんっとに中村桃子とはなんでもない。」

「ん。」

「心配させて…ごめんな」

「…仕方ないよ。拓斗がかっこいいから…中村さんもスキになっちゃう」

「…（照）」

「照れてる～」

「うるせえな」

「そういえば今日の打ち上げくるの？」

「ああ。クラスみんなで行く奴。」

「そう」

「行く。瑞希は？」

「行くよ。優愛と。」

「男子は全員くるらしいよ」

「…女子も。」

「じゃあ、クラス全員じゃん」

「そだね。」

「・・かえろっか」

「…うん。この教室からもさよならだね。」

「…うん。」

「ありがとうございました」

「（笑）瑞希そういうの、まめだよね。」

「ほら、拓斗も頭下げて」

「ありがとうございました!」

「…行こう。」