「ただいま戻りました。」

「「お帰りなさいませ。お嬢様。」」

「珠莉奈~!!!おかえり~!!!」
「お姉ちゃん!!ただいまー!!」
「よかったー。案外元気そうじゃない。さぁ、お父様とかおりさんがお待ちよ。」

姉に手を引かれながら、大広間へ向かう。

「お父様、珠莉奈が帰ってきましたよ。」
「おー珠莉奈、おかえりなさい。」
「ただいま戻りました。お父様、かおりさん」
「元気そうで安心したわ。」
「ご心配とご迷惑おかけして、申し訳ございません。」
「こっちは大丈夫だから。しばらくは日本にいるのだろう?ゆっくり休め。」
「はい。」

久しぶり。家族との対面。実はどんな顔して会えば良いのか分からなかった。
でも、変わらずにこんな不良娘も受け入れてくれる家族にちょっと泣きそうになった。


「珠莉奈さま、おかえりなさいませ!

「遠藤!!久しぶりー!」

遠藤。私の世話係り。頼れるお兄ちゃんみたいな存在。

「珠莉奈さまのお部屋、いつ戻ってこられても良いように、整理整頓してありますから。あの時のままですよ。」
「ありがとう。」
「色々ご苦労されましたね。遠藤にできることであれば、いつでもおっしゃってください。遠藤はいつでも珠莉奈さまの味方ですよ。」

「ありがとう。」