「…っやだっ」

「ほーぉ。俺の授業がそんなに嫌か?爆睡だもんなぁ、服部?」


「…へ…?」


き、教室…?

とっさに由衣を見れば
あーあ、って呆れた顔してる。


「え…と、せ、先生?」

「問答無用。これ、解け」

「えぇ?!」


黒板に示された問題は
英語の和訳。


…やばい。


授業聞いてなかったから
話の流れすらわからない…


「どうした~?俺の授業余裕なんじゃないのか~?」


相変わらずムカつくっ!

わかりません、
そう言おうとした時


(この世界は不確かなことばかりで、出来ていて、確かなものなどひとつもない。この世界に生きる私たちはその不確かなものにすがりつく以外、生き方を知らない。)


「…!」

日向…!
ナイスっ!!

「この世界はー…」