「後で職員室に来るように」 え…? 「一旦これは預かる」 取り上げられたバッグ。 …何? あたし何もしてない… ―クスクス 小さな笑い声が聞こえて バッと顔を上げたけど その源は分からなかった。 高校入学したてで あたしを知る人なんて言えば …なんとなく、わかるけど。 「優梨っ!」 授業終わりのチャイムと同時に 由衣がとんできた。