「お疲れ様でした」

5時になりスタッフに声を掛けながらコウスケが入ってきた。

「お疲れ。お茶好評みたい」

笑顔は無かったが、声に私達へのねぎらいが込められているような気がした。

この狭い給湯室でずっとお茶を作っている私にお客さんの顔は見えない。

好評という言葉に疲れが和らぐ。

明日も頑張ろう。