「今日はもういいよ」

6時前になってコウスケが言った。

さっきよりはずいぶん進んだが、まだまだ先は長い。

「もう少しやるよ」

「家、遠いんだろ?」

手を止めずに言った。

もう肩がぱんぱんで疲れていた私達はその言葉に甘えた。

あと2日で出来るかな?

学校ではアンと肩を揉みあって放課後に備えた。

急いで松田屋に向かう。

「さあ、がんばろう」

あれ、なんで?

出来上がった封筒の量が昨日の倍くらいある。

もしかしてあいつが?

一人で?