私達は作業を始めた。

まず、ひたすら紙を折る。

最初は楽しかったが、すぐに嫌になった。

指はカサカサだし、肩もこる。

気分を変えて封筒入れに移ったり、宛名シール張りをしたりしたが同じだ。

途中松田屋のおいしい和菓子を頂きちょっと休憩。

「まだ、10分の1も出来てないね」

出来上がった封筒を見てため息をつく。

そこにコウスケが入ってきた。

「出来たのこれだけ?」

やっぱむかつくなー、一生懸命やってるのに。

「終わるのかよ」

言いながらコウスケは私たちと並んで作業を始めた。

「コウスケも手伝ってくれるの?」

「間に合わないだろ」

相変わらず素っ気無い言い方。

一緒にいるのは嫌だけど、この際人数は多い方が良い。

3人で黙々と続けた。