「コウ?ここにいたんだ、もう、行こうか」

「うん。どっかでお茶しよ。じゃね、コウスケ」

「ああ」

また怖い顔になってるし。


店を出て近くのカフェに入ると早速提案した。

「旅行だけど、星山高原にしない?」

星がきれいな事やコウスケがバイトする事を話した。

「コウスケがねぇ」

「いや?」

「ううん、そうじゃないよ。コウスケと仲良くなったんだね。コウスケがあんな風に笑うの何年ぶりかに見た」

アンの前だとあんなんだもんな。

「アンとコウスケは幼馴染なんでしょ?」

本当は2人の間に何があったのか聞きたかったが、ちょっと遠まわしに聞いた。

「うん、そうだよ」

それだけ?

「で?」

「で、って?」

もーー。

「いつから仲悪くなったの?」