「それで父親の方は再婚したんだ
で、相手は子連れだった…ー。」
「それが今のお義父さん。」
「そう
母さんともう一人の方は仲良かったんだ
だから親が離婚してもたまに会ったりしてたらしい」
「うん」
「だけど母さんに彼氏ができた。
それが父さんなんだけど、母さんが父さんをもう一人に紹介したんだって
それでもう一人は父さんに一目惚れ。
それでも必死に思いを隠してたんだろうな…
けど隠しきれなくなった…
母さんは父さんと結婚して子供も産んだから。
で、ついには耐えきれなくて母さんを殴って刺して殺した
柚李も許せなかったんだと思う
俺たちは母さん似だから…」
「そんっな……
そんなのっ!!
ただの逆恨みじゃない!!
ママは何も悪くないっ……
うぅ……ヒック…」
「うん、父さんも母さんが死んで思いを伝えて、結婚はできたけど全然自分に振り向いてくれないから義理の兄に殺させたってところかな…」
「うぅ…
うわぁーん!!……
ママぁ…パパぁ…
会いたいよぉ…」
「そんな事あったんだな…
嵐…よく頑張ったな…。」
「りゅ、うき、さん…
俺…本当、は…
知りたくなかった…
あいつ、らが憎くて憎くて…っ」
「もう、いいから…
………泣け」
プツンっ…
涙腺がとうとうきれた。
「う、うわぁーん!!!!」