「ただいまー」

「なお、お帰り〜! あれ? その子は?」

「俺の友達」


”ともだち”


すごく、胸が痛くなった。


「ぁ、えっと、新垣唯、です」

「唯ちゃん? あたし、箕原奈南(ミノハラ ナナ)! よろしくねっ!」


そうニコッと笑った箕原さんは、すごく綺麗で、思わず見とれてしまった。


「奈南、にぃにお茶出してやって」

「了解!」

「ぁ、あたし、用事思い出したんで……」


こんなところに、いられるわけない。



いたくない。




呼吸が上手くできないくらい、苦しい。