そんなことを思ってると、ポケットの中のケータイが震えた。

メールだ……。

ケータイを開くと、梶さんからだった。

【今日学校終わったらティラミスにきて。梶】

こんなメールでも、自然とにやけてしまう。

「誰から?」

「ん? 先輩!」

「先輩?」

「うん」

そう微笑むと、川崎くんは少し頬を染めて複雑そうに下を向いた。



早く、


早く、



放課後にならないかなぁ。