林の中を進むあたしたち
木が多いことが幸いしてなんとか雨はしのげた
ん……?
「どした、勝又」
いや、今……
「音がしたような……」
立ち止まったあたしの先には草が生い茂っていた
ガサッ
「ひっ!!」
「な、何……」
思わず後ろへ下がるあたしと怖がる真琴
高木は生唾を飲み込み、林くんは……無表情
ガサガサッ!!
「……いくぞ」
「ちょっ……高木っ。野犬とかだったらどうすんのよ」
そう言った瞬間だった
バサッ!!
「いやあっ!!」
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