「険しくなってきたな……」

あれからだいぶ進み、なんとか1ヶ所ポイントを見つけることができたものの、道はかなり険しくなっていた


「雨」


林くんは空を見上げるとポツリと雨が降ってきた


周りは草木で覆われ、すでに薄暗くなっていた



「きゃっ!!」

「真琴!?」


足を滑らせた真琴に近くにいた林くんが腕を引っ張った


「ごめん……ありがと」


なんとか立ち上がった真琴はすぐに顔を歪めた


「真琴大丈夫?」

「足ぐらしたかも……」