オリエーテーリングが始まって30分が経とうとしていた
「オリエーテーリングってこんなに大変だったっけ……?」
息を切らせながら前を歩く男子についていきながら真琴は呟いた
「まさかだけど道間違えたりしてないよね?」
そう言った時だった
前を歩いていた高木と林くんが立ち止まった
「どうしたの?」
「いや……道は間違えてねえんだけど……」
「勝又さんちキツくない?」
高木の言葉を繋げるように林くんが言った
なるほど。そう言うことか
「確かにこれじゃあ沢登りだもんね
まだ大丈夫だけどこれ以上は厳しいかも」
真琴は足元のぐらぐらする石から他の石に飛びうつった