「えっ?マジ??」



「マジ…」



「やるわね」



…そうじゃないでしょ!

自分の話なのに、芽の返事に突っ込みたくなる。



「そっかそっか。本物の王子とね……で、福智どうすんの」



「どうするって…」



「浮気。してるんでしょ?」



それは定かではなく、頷きながらも、首を傾げた。

今朝まで共に過ごした海斗さんとの事ばかりで、福智さんの存在…ここへ来るまで忘れてた。

芽はコーラが入ったグラスに刺さるストローを銜えながら、私を上目で見て来る。

私は溜め息を吐きながら、ポテトを注文した。