やっぱり、あたしが見てた人だ!



サナが言うように、かなりのイケメン。



あたしがジーッと見ていると、柴田先輩は女の子たちに、「おー」って返事を返すとすぐに、第2音楽室の中へと消えていった。



「あぁ~、もうあの子たちが話しかけるからっ!」



サナが悔しそうに、その場で足を交互に踏んでバタバタさせてる。



「柴田先輩、カッコいい~……」



あたしがポーッとしてると、サナが何度も頷く。



「でしょっ!? でも柴田先輩って、愛想ナイっていうか……ちょっと冷たいの」