叶矢side

俺は授業をサボった。
いつものように中庭に向かった。
するとブツブツ何か言ってる女がいる。
ちょっと?いやかなり気になったから声をかけてみることにした。

「お前…こんなところで何してんの?…てか、一年生?」

かなりびっくりしている。

「あの…誰ですか??…ってかここどこー!?」

はぁ!?コイツ自分がどこにいるのかもわかんねぇのかよ。
呆れたヤローだ…。

「え…あーうん。俺2年1組 坂田 叶矢。ここは中庭…。」

ハハ!コイツビックリしすぎ!
コイツが今考えていることってわかりやすいよな!
当ててみるか!

「今、何でここにいんの!?って思ってただろー?」

図星みたい…。
戸惑ってるよ…。コイツ笑えるわ!
無言は嫌だった。だから話を振った。

「俺はサボり。お前も?」

すると

「…はい。そうです。ちょっといろいろあって…」

いろいろ…かぁ。悩みかなんかか…?
てか、名前!知らねぇー!

「てか、お前 名前は?」
「えっと宮田 楼栗!」

楼栗…。変わった名前だなでな…。

「ふーん。楼栗ね…変わった名前。」
「そうですよね…。ハハハ」

楼栗が落ち込んだ。でも俺はこの名前好きだけどな…。

それが口に出ていたみたいで

「え…?」

かなり戸惑っている。ヤバい…。

「可愛いじゃん!めずらしい名前だから覚えやすいし…」

俺はホントにそう思った。
そう言った瞬間
俺は楼栗にドキッとしてしまった。
なぜかって?それは楼栗が嬉しそうに笑ってるから。
少し…いやかなり照れそうになる。
それを隠そうと話を変える。

「で…なんか悩みとかあるんじゃないの?聞いてあげよっか!」
「え…!?うーん…先輩絶対笑うと思います。だから嫌です。」

俺が笑うってどんな悩みなんだよ!!