叶矢は私の上に馬乗りになっていて…

「見せないよ…俺だけを見て…てか…今は俺しか見ないと危ないんじゃない?」

叶矢はクスッと笑った。

「えっ…?ど-ゆーこと?」

叶矢はため息をつき、

「だから…こーゆーこと…」

そう言った瞬間、叶矢は私の首筋に顔をうずめた。

「えっ!ちょっ…叶…痛ッ!」

首に少しだけ痛みがあった。

「何したと思う?」
「え?…」
「キスマーク…つけたの…」
「っ…///」
「消えたら言って?またつけるから…」
「な…んで…言わなきゃだめなの?」
「だって…俺のっていう証だから…」

叶矢は私を見つめてくる。私は耐え切れずにそらした。

「なんで目…そらすんだよ…そらさないで…?俺だけを見て…?」
「っ…///私…やだ…」
「ん?なんで?なんで嫌なの?」
「だって…恥ずかしいし…それに…こーゆーこと…初めてだし…」
「わかってる…俺もだから…だから…優しくするから…ダメ?」

叶矢は私をまっすぐ見つめて言ってきた。

「いいよ…叶矢なら…私…」
「じゃぁ…するね…?力抜いてて?」
「うん…///」

そして私たちは一つになった…。すごく恥ずかしくて…ドキドキしたけど…叶矢はとても優しかった。年明けたら…私たちはまた一つ大人になるのかな?
でも大人になるなら…叶矢と一緒じゃなきゃ嫌…だって…好きじゃない人と…一緒に大人になるなんて考えれないから…。
叶矢…大好きだよ…?」
叶矢は私の胸の中で眠っていて…すごく可愛い寝顔をしていた。
このままずっと…時間が止まってしまえばいいのに…。
ケータイを見るともう年が明けていて、ちえりたちとの約束の時間までまだあった…。
だから叶矢が起きるまで…しばらく寝ていよう…。
私はしばらく眠った…

「楼栗…!楼栗…!」
「ん…あっ…おはよ…」
「楼栗大変!ちえりたちとの約束の時間までジャスト1時間!」
「え!?嘘!!」

ちえりたちとの〇神社での待ち合わせは10時で只今9時…。
「うわぁー!!急げー!」