『もう忘れたの!?意味分かんない!


あたしが昨日聞いたでしょ!


他の人でもいいのって!!


答えてよ!煉!!』


亜夢がそう聞いても煉くんはなにも答えずにずっと黙ったままだった。


『もういい!!煉なんか大っキライ!!』


亜夢はそれだけを言い残してこの場を去った。


「ちょ…亜夢…!」


あたしは追いかける。


亜夢の背中が、あまりにも寂しく見えたから。