「なによ…あの娘」


煉くんは可愛い女の子と一緒に歩いていた。


女の子と歩くなんて煉くんにはありえない。


ましてや亜夢じゃない女の子なんて…。


『あたし教室に戻る…』


「ちょ、亜夢!」


あたしはびっくりしてつい、大きな声を出してしまった。


今の煉くんたちに聞こえてるよね…?


「亜夢…?」


案の定、気づかれた…。


煉くんは咄嗟に亜夢の腕を掴む。