亜夢の話を聞いたら…、もうごちそーさまって感じよ。


「へぇ、煉くんやるねぇ…」


小説の一部とか言って押し倒してるし。


煉くんは素直じゃないのね…。 


でも亜夢はまるっきりに気づいていない。


さっさと気持ちを伝えればいいのに。


「で?亜夢は自分の気持ちを伝えたの?」


『だって煉は幼馴染みって言ってたし、


小説の一部を再現してるだけだって言ってたし…


あたしが他の人でもいいの?って聞いたら黙っちゃうし…


伝えてもムダだよ…』


…なによ、それ。


ただ逃げてるだけじゃない。