『…もう煉のことは諦める』


「それはダメッ!!」


あたしは叫んだ。


「それはダメ。


小さい頃からずっと煉くんのこと、想ってたんでしょ?


そんなに簡単に諦められるものだったの?


いつか亜夢に振り向いてくれるよ!


一緒にガンバロ!ね?」


あたしにはこれくらいしか言えない。


気休めにもなってないかもしれない。


でもこれだけは言わないといけない気がした。