あたしは城田が家に入るのを確認して、事務所に戻った。 「城田は大丈夫です」 「そうか。下田が襲われそうになった」 「え?」 下田は? 大丈夫なの? 「犯人は逃したが、けがはない」 「よかった…」 これ以上けが人を増やすわけにはいかない。 「犯人は、男なのか女なのか、よくわからない」 「どういうこと?」