「でも、雫ちゃんらしくていいと思う」

「あたし…らしい…?」

「嫌な時は嫌な顔するし、嬉しい時は嬉しそうな顔するでしょ?雫ちゃんは人よりたくさん表情を持ってるんだよ」

「たくさん…?」

いままで意識したことなかった。

「そう、たくさん…」


Σぴーんぽーんぱーんぽーん

「下校時刻となりました。生徒は速やかに帰宅してください」


「あっ…」

「もうそんな時間だったか…帰ろっか」

「うん」