「好きだよ」

Σちゅっ…





…!?
唇になにかが…

恐る恐る目を開けると、目の前に晴太くんの顔が。
あたしの唇に晴太くんのが…///

「せっせせせせせせせ晴太くん!?」

動揺し過ぎて日本語にならない。
今、晴太くんは…あたしにキスをした…

キスをした!?///
それに『好きだよ』って…

えっ…えぇ!?
なんで…なんで…?

「…なにパクパクしてんの?かわいい(笑)」

そういって抱きしめる。

「なんで…えっ?」

まだ理解出来ずにいる。
一体なにが起きているのか…

「俺、ずっと我慢してたんだよ」

猫のように擦り寄りながら言う。

「初めて会った時から好きだったんだよ?気付いてた?」

「えっ!?」

知らなかった。ていうか、好きだったなんて…

「一目惚れってやつ?ずきゅーんって」

「そっそうなんだ…」

「めっちゃアプローチかけてたのに、気付いてくれないから…」

アプローチ…
されたっけ?

「いっぱい話しかけたじゃん!1時間おきくらいに」

あれ…そういうことだったの?
必要以上に話しかけてきて…
ずっとからかわれてただけって思ってたから…

「でも雫ちゃん、どんなにアプローチしても振り向いてくれないし。無視するし…嫌われてるって思ってたんだよ」

「そっそんな嫌いだなんて…思ったことない!」

…///
あたしってば、なにはずかしいことを…

「…雫ちゃん」

Σぎゅっ

「それは、『好き』ってことだよね?」

「えっ…///」

赤面するあたし。

「違う?」

意地悪そうに聞く。
晴太くんはわかってる。あたしが『違う』って言わないことを。
わかりきった上で聞いているんだって。

「…ちっ違わない…です」

「よろしい」

頭を撫でられた。