間一髪の所だった。
ギリギリのところで晴太くんに引っ張られて助かった。
あたしがメイド服を引っこ抜いたせいで積まれていたものすべてが雪崩れた。

「だっ大丈夫!?」

慌てた様子でいる晴太くん。

「…うん」

小さく頷きながら答えた。

「どこも怪我してない?」

「どこも怪我してない…」

「そっか。よかった…よかった…」

そう言ってあたしを抱きしめた。