「何今の返事(笑)可愛すぎでしょ」

新しいものを見つけた少年のような顔でいう。

「可愛くないから。ていうか、何か用?」

ふざけてるようにしか聞こえなくて、冷たい態度をとる。

「もう授業終わったけど、帰らないの?」

「えっ?…あっ…帰る」

授業終わってたんだ…
気付かなかった。

「雫ちゃん、帰るなら一緒に帰ろうよ」

「え?結構です。一人で帰れるから」

一緒に帰ったりなんかしたら、周りになんて言われるかわかったもんじゃないから。
ただでさえ、冷たい目でみられてるのに、これ以上面倒なのは嫌だよ。

「雫ちゃ「結構ですから!!」

大声だして走り去った。