波留side
グスン‥ウッ…ンッ
また、始まった。
私の彼氏、遊太は泣き虫だ。
今日だって映画館で今流行りの犬の話〈柴犬タローと少女〉を見てたら開始10分で泣いてしまった。
だから、私も付き合って泣いてあげるんだ。
映画が終わって何で泣いてるの?って笑い会えるから。
それが私の君を笑顔にできる魔法だから!
遊太side
強虫な君にできることは寄り添って笑顔みせるだけ
帰り道、君と歩いた思い出の歩道橋
見ている先、それは分かれてるから言わなくちゃ・・・
君と出会ったのは、僕がバスケ部の居残りをして、泣きながらシュートの練習をしている時だったね
そんな僕をみて君はハンカチを差し出して『がんばれ。』と言ってくれたね
その時から君が好きだったんだよ
君に告白してOKをもらった時は、死んでもいいぐらい幸せだったんだよ。
君とお揃いの指輪をポケットに・・・
波留side
帰り道の歩道橋
見ている先は違うんだよ
君と出会った時私はナミダを流しながら一生懸命練習する君におもわずハンカチを差し出し「がんばれ。」って言ったよね
この時から君の事が気になってたのかな?
君から告白をうけた時また一生懸命言う君をみて好きという気持ちができました。
傷つける事それは分かってるでも言わなくちゃ今
別れのときに作り笑いを見せた君に選ぶ言葉「さよなら」
泣き虫な君に魔法を
涙止まる魔法を
私と同じ顔するのよ
笑おう
遊太side
別れの時に強がる僕は
笑ってと言いながら頭を撫でた
別れの時にうつむく一人
分かってたよ
君が言う言葉
だけど止まらないよ
指先から零れおちていく
君の「好き」は
今どこにあるの?
別れの時に無口な二人
最後に告げたキモチ
じゃあね
「ありがとう」「ごめんね」