「美穂ッ!?美穂ッ!!」 呼びかけても返事は返ってこない。 つけっ放しにされたシャワーの音すら 今のあたしには聞こえてこなかった、 どうしたらいいかわからず、 ただ喚いた。泣き喚いた。 ママもパパも帰ってきておらず 今ここに、助けてくれる大人はいない。 すると、「ケホッ」と美穂が血を吐いた。 まだ生きている! けれどあたしの腰は抜けていて 電話をかけにいくことはできない。