妹が産まれた。





もともと、兄弟が欲しかった。

だから、その時は、

凄く喜んだ。

なのに…。




妹が産まれたのは、小1の時。

私、二原和美という人間が

どれほど醜いか、一番分かった時だったのかもしれない。




「もう和美もお姉ちゃんか!」

「ママ!!和美、お姉ちゃん?!」

「そうだよ!」

「やったーー!」



『可愛いね!』

私はいつも、妹を見ていた。

最初は、自慢のお姉ちゃんになってやるぅって。

張り切ってた…。