だって好きなんだもの!

私は恋いをしている。とっても頭がよくてメガネの似合う男の子


道成 紘くんに


「紘くんすきです!」


「しつけぇ」


紘くんに連敗中。どうしてこの気持ち届かないのでしょう?


「またやってんのーりっちゃん」


「あ、ようちゃん!紘くんにまたふられた」


「ようやるよホントに」

呆れたように笑いながらようちゃんは2年C組に入っていった


そして紘くんも姿を消していた


あー……また逃げられたなんで?好きの気持ちが届かないのでしょう
昨日は何で断られたか「しつけぇ」……じゃあ押してダメなら引いてみろ作戦!


紘くんの姿を見ると口から思いが溢れそうになるのを必死に我慢!



「ぷはあー……」


「無理しないで行ってくれば恒例行事」


「恒例行事って……」


「りっちゃんの告白タイム?有名じゃん」


ケラケラ笑いながら人の決心を揺るがしやがる水野。


我慢はよくない
でも振り向いてもらえる我慢なら頑張るっ


「あ、紘くんりっちゃん呼んでるよ」


「ちっ!違うよ」


紘くんは水野の言葉に一瞬振り返って私の言葉を聞いて首をひねってから姿を消した


何しやがる水野


「なんだよつまらん」


「私の告白を水野の娯楽にすんな」


「だってテスト勉強でストレスたまってんだもんさー」


……テスト!?
やばっ!勉強してない
明後日からじゃん


今夜から悪あがきしよう
必死に必死にテスト勉強、赤てんとって留年なんて!紘くんの後輩になっちゃうのは嫌


がんばるのよ律っ!


そうこうしながらテスト当日。 ってあれ?紘くんと3日もはなしてない!

引いてみたら紘くんも引いて……もしかしてすごい距離?

そんなんいやっ!


「りっちゃん!カムバック」


「うおっ!いつの間に!?水野」


「はやく番号の席行ってじゃま」


「あ……ハイ」


ってもうテスト始まる
……ははっテストなんて世界から滅亡してしまえっ! あっ紘くんだっ


「わっ紘くん1位やっぱりすごいね」


「あー、何か久しぶりにみたなお前」


「紘くん好き何です、だから付き合って?」


「この話でなぜこうなる?あとバカは嫌い」


ガーンっ……
だって私、悪あがきしたのに私半分以下よ


あとバカは嫌いがエコーかかってるよー!


「バカですがそれでも好きなんです!」


「めげねーな、まぁ30?40?ウザイくらい告白してきたやつだし」


「あ、あの紘くん?ウザイ?てか寝た?クマすごいよ?」


フラフラ紘くん。
危なくね?何か顔異様に白いっすけど


「あー?そうだりっちゃん!あれだ心に響く告白したら付き合う」


「ちょっ!紘くんそんな状態で言われても嬉しくないよぅ!ていうかりっちゃん呼び嬉しいけど保健室いこう!」


りっちゃん……
紘くんりっちゃんて言った


ってまずは紘くん保健室に届けないと
保健室まで紘くんを引きずる。だって行きたくないっていうんだもん


「先生ぇー紘くんフラフラで頭おかしくなってます」


「紘が?それは大変」


頭おかしくなってますよ、私に心に響く告白したら付き合うって言うくらいだもの


何回ふられてると思っている


……自分でいって悲しい事実だわ


「はい、紘はベッドに寝る」


「律は帰る」


「へ~い 」


ちぇっ紘くんがメガネ外す瞬間みたかったぁ
普段全くメガネはずさないから興味深々だったのに


「あれ、放課後までの宿題ね」


「え?頭大丈夫?」


「お前より大丈夫だ」


それはさようで……
紘くんのあの言葉は本気だったようです
ベッドに沈んでいった紘くんを残して教室に帰った


「あ、りっちゃん」


「ようちゃん何してんのうちのクラスで」


「水野がさぁりっちゃんと紘くん二人で居たって言うからびっくりして」

「何でびっくり?紘くん保健室つれてっただけ」

だよねー。といいながらつまらなそうに帰ったようちゃん


何か悲しいんですけど
連敗記録あるから仕方ないか


私は紙とシャーペンを用意した
「りっちゃん何してんの?」


「んあ?水野、ラブレター制作中」


「ぶはっ!ラブレターねがんばって」


いつもどおりケラケラ笑いながら私を娯楽のネタにする


それよりも今はこっち!

……心に響く告白って何?されたことないからわからないじゃん私!


好きです!
シンプルすぎ?


いつもあなたの事見てました!
ストーカー?


メガネ姿が素敵です
……メガネ主になってる

紘くんのいいところ考えよう

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