「…美羽」


何故だか、ゆっくり
私に近付いてくる。


「え…、何?」


何か、すごく危険な
匂いがしますよ?


私は自然と、
後ずさっていた。


だけど、それも
できなくなってしまう。



ピタ…



もう、壁まで
逃げてしまった。


後ろに逃げ場はない…