「プププ」
「え?」
「クク」
「なんか私…ッて起きてたんですかー???わ~~~私ひとりで首振ったり、気持ち悪~~~!」
「プププおもしろいね」
そういった彼の笑顔がまぶしかった。
「ほんと…恥ずかしい…」
「あ。謝んなきゃ。
あの・・・ボールぶつけて気絶させてしまってすみませんでした!!」
なにがあったのか彼の謝り方で全部わかった。
でも一つ素朴な疑問がある。
「ねえ。私なんのボールがぶつかったんですか?」
「え?もしかしておれのこと…知らない?」
コクンとうなずく。
「え~~~~!ショック~~!おれ、サッカー部の宮田こうき。向坂さんと同じクラスだよ。
しかも結構有名だ思ってたんだけどな~」
「え~~!同じクラスなの?ごめんなさい!私人の名前とか顔とか覚えるの苦手で…あ、サッカー部ってことはサッカーボールがぶつかったのか。」
「ほんとごめんなさい。」
「いやいや。ぜんぜんいいんだけど。人気絶させるなんてすごい威力だね。球のスピード、速いんだ」
「いやいや」
「ん?もう4時だああああ!部活!」
「さすがだね。『部活馬鹿』さん。」
「ははッ!その呼び名もしってんだ(笑)」
「もちろん。有名だもん。吹奏楽部の部長は部活馬鹿だって。しかもかわいいって。」
「そりゃどうも」
「…ああ、勢いでいっちゃった!」
「ふふ、宮田君もおもしろいね。」
「あ、しかもね、おれ、サッカー部部長なんだよ!部長会とかでもあってんのに!
それでも覚えてないって(笑)」
「ほんとごめんね」
「いやいや。これでおれのこと覚えてくれたかな?」
「うん。宮田…なんだっけ」
「…(笑)こうき。宮田こうきだよ。」
「わかった!宮田こうきね。あああ、部活、部活!」
「じゃあね。…怜奈。」
「うん。じゃあね~」
…今、怜奈っていった?
言った!
今、怜奈っていった!
あんなかっこいい子に怜奈って言われた~!
え~~~~~
「もう、とけそうだよ…」
向坂怜奈、14歳。
現在、とけそうです…。
「え?」
「クク」
「なんか私…ッて起きてたんですかー???わ~~~私ひとりで首振ったり、気持ち悪~~~!」
「プププおもしろいね」
そういった彼の笑顔がまぶしかった。
「ほんと…恥ずかしい…」
「あ。謝んなきゃ。
あの・・・ボールぶつけて気絶させてしまってすみませんでした!!」
なにがあったのか彼の謝り方で全部わかった。
でも一つ素朴な疑問がある。
「ねえ。私なんのボールがぶつかったんですか?」
「え?もしかしておれのこと…知らない?」
コクンとうなずく。
「え~~~~!ショック~~!おれ、サッカー部の宮田こうき。向坂さんと同じクラスだよ。
しかも結構有名だ思ってたんだけどな~」
「え~~!同じクラスなの?ごめんなさい!私人の名前とか顔とか覚えるの苦手で…あ、サッカー部ってことはサッカーボールがぶつかったのか。」
「ほんとごめんなさい。」
「いやいや。ぜんぜんいいんだけど。人気絶させるなんてすごい威力だね。球のスピード、速いんだ」
「いやいや」
「ん?もう4時だああああ!部活!」
「さすがだね。『部活馬鹿』さん。」
「ははッ!その呼び名もしってんだ(笑)」
「もちろん。有名だもん。吹奏楽部の部長は部活馬鹿だって。しかもかわいいって。」
「そりゃどうも」
「…ああ、勢いでいっちゃった!」
「ふふ、宮田君もおもしろいね。」
「あ、しかもね、おれ、サッカー部部長なんだよ!部長会とかでもあってんのに!
それでも覚えてないって(笑)」
「ほんとごめんね」
「いやいや。これでおれのこと覚えてくれたかな?」
「うん。宮田…なんだっけ」
「…(笑)こうき。宮田こうきだよ。」
「わかった!宮田こうきね。あああ、部活、部活!」
「じゃあね。…怜奈。」
「うん。じゃあね~」
…今、怜奈っていった?
言った!
今、怜奈っていった!
あんなかっこいい子に怜奈って言われた~!
え~~~~~
「もう、とけそうだよ…」
向坂怜奈、14歳。
現在、とけそうです…。