小学校の頃は、なんにでも一生懸命だった。


それだけは覚えてる。


二重跳びができなかったら


できるまで一日中練習した。


習字では誰よりも上手に書きたくて


納得いくまで書いた。


マラソンで一位になりたくて


毎晩走った。


全部覚えてる。


なのに、中学にあがってから自分でも分かるんだ。


何事にもやる気がなくなった。


友達にも


『優、変わったね。』


『部活入らないの!?帰宅部じゃん』


みんなにそう言われた。


それで、みんなあたしから遠ざかっていった。