「え…?なっちゃんなの?」

後ろから亜月が話しかけてくる。

俺はうなずいた。

『えー?かなちゃん??あっくんもいるの??』

“かなちゃん”は俺のこと。

“あっくん”は亜月のこと。

「あ、うんいるけど。なんで電話かけて来れるんだって…」

『えー…?てへぺろっ』

電話の向こうで舌を出して笑っている奈月が思い浮かんだ。

「…っ…可愛いから…」

『何言ってんの…///もうっかなちゃんのばかっ』