「彼氏がいる僕の好きな子…どうやら彼氏にフラれたらしくてさ」


星が好きで、彼氏にフラれる
私と同じ境遇の子が他にもいたんだ


「彼女に言われたんだ…」


そこで、一回言葉を止めて私を見る星夜
で、私の顔を見つめながら続きを口にする


「"2日でいいから私の彼氏になって"って」


………………?
あれ?どこかで聞いた台詞


「………いい加減気付いてよ…」


絞り出すような小さな声がした
その声の持ち主の顔は赤い顔をした星夜


「えっと…どーゆうこと?」


え、ちょっと待って…
"2日だけ彼氏になって"なんて馬鹿なお願い私の他にもいたってこと?

それとも…星夜の好きな人って…
まさか…


「好きな子って……私…?」

「やっと分かった?」


私が聞くと星夜が少し呆れたように笑った