自分の世界に入ってる私に、空我くんは笑顔で言った。 「じゃあ、桜先輩! 俺行きますね!」 「……あ、うん」 笑顔で手を振る空我くんに、私も微笑んで手を振りかえした。 裕也って人が、空我くんを突いたりしてる。 ……変な噂が流れないといいけど……。 私はそう思いながら3年の教室に向かった。 ……恋か。 ちょっと……しちゃったかも、恋。 さっきまで『無理かなぁ』って思ってたのに…… あの笑顔に、一目惚れしました。