気が付けば、空我くんが何かを付け足している。


見ると……



“桜先輩が、優しく笑ってくれました”



その文を見て、顔が発火するんじゃないかってくらい熱くなる。


み、見られてた! 笑ってるの見られてたっ!


「く、空我くんっ!」


「ははっ! だって桜先輩、観察ノートですよ? いいじゃないですか……って、泣きそうな顔しないで下さいよ!」


慌てる空我くんを見て、悔しいけど私は笑ってしまった。


悔しいけど、面白い。楽しい。