空我くんは、何かを思いついたようにノートに何かを書き始めた。


「………?」


私はそぉ~っと、そのノートを覗き込んだ。




“俺の好きな、雲一つない空! 桜が綺麗です。

 野球部でサボってる人もいて、おもしろいです。”




外を見れば、書いてある通り野球部の内村くんがサボっていて、思わず吹き出した。


内村くんは確か、雪と同じ2年だったはず……。


雪いわく、「アイツ面倒臭がりで、スゴイ面倒臭い」らしい。


雪も同じだと思う……と言うと思ったけど、殺されそうだったからやめた。