「ハイッ! ……でも、何を書こうかな?」


困った表情で外を見る。


かっ、かわいい……って、これ褒め言葉じゃないよね? 絶対。


机を挟んで、向こう側に座る空我くん。


心臓が爆発しそう……って、これかもしれない。


近くに居るからこそ、こんな気持ちになるんだ……。


「あっ! じゃあ、“今日は、部長の顔が赤かっ――……」


「ゆ、UFO! ホラ、見て見て。空を飛んでたよ」


私は慌てて、空を指差す。ああもう、油断も隙もない……。


空我くんは外を見て、しばらく空を見た後にグラウンドの方を見た。