青。
目を開くと、一面青空だった。
暖かくて柔らかい、心地良い風が、俺の頬を撫でる。
───ここは何処だろう。
ぼんやりとそんなことを考えていると、不意に青空が消え、代わりに美少女の顔が2つ、視界いっぱいに広がった。
仰向けの状態になっている俺を、覗き込んでいるらしかった。
───ここは何処?君達は誰?
そう言おうとした。が、無理だった。形のいい2つの唇の両端が上に上がったかと思うと、2人は片方ずつ俺の腕を掴むと、起き上がらせて、何処かへ走りながら引っ張っていった。
俺は笑いながら、それに付いて行く。