翔が寝てる。
病院で寝る事ないのに。

「もう・・・翔、早く起きなって」

千夏が悲しそうにしてる。

「ったく、千夏まで・・・」

「信じられないのは分かるよ・・・だけど・・・・・・なにこれ!」

私の手首を指差した。

「え?ああ・・・これ、夢か分かんなくなって。
でも、これ、嘘・・・だよね」


「違う!本当なの・・・」

千夏の苦手分野の涙をこんなに自然に。
演技として悲しんでるわけじゃない・・・?


「本当・・・なの?」

「そう・・・」


千夏が泣いてる。
本当なんだ・・・・・・