ドアを開けるとボロボロのベンチに座ってる翔がいた。

「バカ子じゃねぇか」

次は馬鹿子ですか・・・

「翔・・・ありがとう」

「なんで。」

「私のためにこんな・・・」

「お前のためじゃねえし。
俺はお前のファン1号だから。」

「でも・・・・・・」

「お前さ、ちゃんと先生に見せてないだろ。
なんで見せなかった?」

「・・・・・・セリフ分かんなかった。聞き取れなくて。」

「そんだけの事で?
聞けば良かったじゃねえか」

「聞けない雰囲気だったの」

「雰囲気って何だよ」

翔に説教されて気付かされる自分の情けなさ。