翔が近寄ってきた。
「俺、マヂでほのかに主役なってほしい!」
地味子って言われてたのに名前で読んでくれた・・・
ほんの少しだけ嬉しかった。
「私なんて無理だよ・・・・・・」
「俺は、ほのかの自信で主役になるかどうか決まると思う。ほのかが私ならいけるって思えば全力出せるだろ?絶対お前が主役になれ!」
「わたしなら・・・いける」
「そうだ」
「次、ほのかちゃんだって!」
翔がバシバシと背中を叩いてきた。
「ほのかならいける」
二階にのぼるとき、
『絶対お前が主役になれ!』
翔が言った一言が頭に響いた。