「知ってましたー。教会から帰ってきた後、翔太がお風呂に入ってる時にサラさんに聞いたし。おかしいなーって思ってたもん。あんなにおっきい家で部屋が1コしか空いてないのに、1人もホームステイの人と会わないなんて」

 「なんだ、知ってたんだ。 ・・・これで全部。もう、隠し事はないはず。ザッツオール!!」

 外国人っぽく大きいリアクションでもぶっ放そうと、両手の親指を立ててサヤ子の方へ突き出した。・・・は、いいが、このポーズくそダサい。

 「無理矢理英語入れなくていいし」

 ダサさに気づいたサヤ子が、静かに俺の両手を布団の中に入れた。

 「俺も英語喋れる様になりたいー」

 「私もなりたいー。じゃあ、早く風邪治して2人で英語の勉強しよっか」

 サヤ子のが俺の真似をしながら、笑って俺の髪を撫でた。