後ろからサヤ子の首筋にキスを落とす。

  嫌われたくない。でも我慢出来ない。

 サヤ子の首筋を往復すると、サヤ子の身体がビクっと震えた。

 感じているのか、怖がっているのか。

 耳を甘噛みすると、サヤ子が『・・・ん』と小さい声を出して身体をよじった。

 サヤ子の向きを変えてキスをしようとした時、サヤ子が口を開いた。

 「早く風邪治してよ」

 「・・・まだダメなの??」

 サヤ子さんよ、この盛り上がった気持ちをどうしてくれんの??

 「早く治して。・・・翔太と・・・キスがしたいから」

 サヤ子が恥ずかしそうに俯いた。

  「・・・キス・・・だけ??」

 サヤ子の顔を覗き込む。

 「・・・・・・したい。翔太とエッチ・・・したい」

 サヤ子が、赤面しながら消え入りそうな声を出した。




 お願い神様、早く治して。一刻も早く風邪治して!!