「 ―… リカさん 行こう…

そろそろ、ルウちゃんの歌が終わる… 」





後ろから気遣うネイルの指が
肩へソロリと伸びて来て
私は、後ろを振り返った


床にヘタリ込んでる、包帯の女の子は
また別の制服姿のヒト達が
両肩を支え、部屋から出て行く






「 ―――… あなたたちは
誰 ですか…? 」





「 心配しないで

アタシたちは、ミコの…同僚?



二人を逃がすんでさ
ちょっと集まってたんだけど
無線傍受してたら
とんでもない話が聞こえてきちゃって…



―――― とにかく出よ!



"逃ゲロ"の合図
ルウちゃんの歌が終わったら
ここは、空っぽの箱になる 」







―――――… 空っぽ








「 …私の せいだ… 」