――――… 屋上…?




どこかから ルウちゃんの
微かな歌声が聞こえて来る ―――





それはまるで
世界の果てを渡って行く 風のような 声



しばらく皆 動きを止めて
仰ぎ見る様に、頭をあげて 沈黙した











「 ……―― 朝方

今とは真逆の"溜まり場"

集まってた奴らが全員帰って
さあ寝ようとしている時間に
騒がしい子供達の声が聞こえるんだ



毎朝毎朝うるせえなあって ―――
死んじまえって思いながら
窓の所から睨んでたよ



ある日
集団登校のランドセルの中に
毎日 同じ服を着てる
やたら綺麗な子供をみつけた 」